不動産屋の電光石火の早業(アラカン夫婦のマンション購入大作戦16)

シニア(senior)

「どうでしょう?」
と言う担当者に
「いい物件ですね~」
と、妻は既に相手の術中にはまっている。

ここは、私が毅然としなければと
一旦持ち帰って相談しますと言うと

「実は、この物件、他からも引き合いがありまして」
と上司が例の笑顔で言うのだが
疑惑の権化となった私には
そんな常套文句は通用しない!

そこで、
まず、自転車置き場の問題がある
また、管理組合の財務状況や
修繕の具体的内容など
このA4のパンフレット2枚の情報だけでは
契約できません!
と強気に言うと

上司は笑顔で
「ごもっともです。」
「しかし、お客様は現金で買うので、ローンを組む方と比べ非常に有利です」
「ここは、購入申し込みをしておいたほうが、我々も資料を請求しやすくなるので、申し込みだけでもなさいませんか?」
と、半分以上、妻に向かって提案した。

そして、事前に用意した、本契約までのタイムテーブル表を出して、
この物件は、他の仲介業者の物件なので
当社に対して購入申し込みをしなければ、
資料を取り寄せられない。

申し込みをしても、仮契約を行うまでは
キャンセルしても、キャンセル料は一切かからない。

仮契約は2週間後で、
それまでに必要資料は用意する。
また、仮契約の日には重要事項を説明するので
そこで気にいらなければ、当日キャンセルも可能である。
ただし、手付金を払った後キャンセルすると
手付金は放棄となる。

本契約は、仮契約から2~3週間後となる。

「今は申し込みをしたくありません」
「その間に、他の方が契約したら、縁がなかったと諦めます」
私の最後の反撃は、
すでに、ボールペンを手にした妻に封じられ
結局その場で、申込書を書くことになってしまった。

当に、電光石火の早業である。

シニア(senior)
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