【後編】探し物文化を断ち切る「5S」の実践力(5Sはそんなにすごいの?)

2 経営を取り巻くお金の話

前回の「新聞メモ事件」からの教訓

前編はこちら→【前編】契約書や仕様書を探すことで隠れコストが発生!?

😏
前回は新聞紙に隠れたメモを半日かけて救出した話を披露したが、あれ以来「探し物はもうたくさんだ」と心に誓った。
だが誓いは往々にして裏切られる。
経営の現場では「契約書がどこだ」「最新版の仕様書はどっちだ」と、誓いなどものともせずに探し物が横行している。
ならば、ここは古来より伝わる「お片付けの奥義」に頼らねばならぬ。

探し物削減の切り札「5S」とは

💬 ランディ君
そこで登場するのが「5S」です。日本の製造業が世界的に注目された背景には、このフレームワークの徹底がありました。
5Sは次の5つを指します。

  • 整理(Seiri):不要なものを捨てる
  • 整頓(Seiton):必要なものを取り出しやすく配置する
  • 清掃(Seiso):常に掃除をして異常を見つけやすくする
  • 清潔(Seiketsu):整理・整頓・清掃を維持する
  • しつけ(Shitsuke):ルールを守る習慣を身につける

このサイクルを回すことで、探し物の時間を根本から減らせます。

「捨てる」への抵抗と現実

😏
ふむ、つまり「紙の迷宮」から脱出する地図というわけだな。
私の新聞紙メモ事件も、整理が甘かったことに起因している。
だが実際の会社では「捨てる」に抵抗感を覚える人が多いのではないか?

💬 ランディ君
おっしゃる通りです。
特に中小企業では「念のため取っておこう」が積もり積もって、紙もデータも雪崩のように溜まっていきます。
しかしデータがあります。
トヨタ生産方式を取り入れた現場では、5Sを導入することで「探す時間」が平均で30〜50%削減されたという調査報告があります(出典:JMAC「5S活動の実践事例」)。

5Sによる探し物削減効果の実例

😏
30〜50%!私の半日の探索も、せいぜい数時間で終わったかもしれないのか。
あぁ、人生の失われた時間よ。

💬 ランディ君
さらに、オフィスでの導入事例もあります。
ある中堅企業では、電子ファイルの整理ルールを「部署ごとのフォルダ統一・更新日明記・最新以外はアーカイブ」といった基準にしたところ、社員の検索時間が平均で年間60時間減少しました。
これは時給2,000円で計算すると、1人あたり12万円の削減効果です。
従業員50人規模なら年間600万円に相当します。

紙から電子まで広がる「整頓」の力

😏
なるほど。紙だけでなく電子の世界でも「整頓」は強烈な武器になるわけだ。
ついでに「清掃」や「清潔」まで徹底すれば、机の上もPCのデスクトップも美しいまま維持される。
あれほど散らかる私の机も、5Sの威光でついに片付く……いや、それは難題かもしれぬ。

習慣化がカギとなる「しつけ」

💬 ランディ君
ポイントは「しつけ」です。
つまり仕組みをルール化し、習慣に落とし込むことです。
例えば:

  • 書類はスキャン後にPDF化してクラウド保存
  • ファイル名は「日付+案件名+版数」で統一
  • 契約書はアクセス権を明確に設定

こうしたルールを決めれば「誰が持っている?」と探す必要がなくなります。

探し物は趣味、経営は効率

😏
ふむ、探し物の旅はロマンだが、経営の現場ではロマンは不要ということか。
私のように新聞をひっくり返して冒険するのは、趣味にとどめておいた方が良さそうだな。

探し物削減は「利益増加」に直結する

💬 ランディ君
効率化の本質は「なくてもいい探し物をゼロにする」ことです。
探す時間を削減できれば、その分だけ営業活動や顧客対応にリソースを割けます。
中小企業にとってこれは直接的な競争力強化につながります。

😏 私
結局のところ、探し物に費やす時間は「余分なコスト」であり、それを減らすことは「利益の創出」に等しいのだな。
新聞紙に紛れた一枚のメモが、こうも経営哲学を語らせるとは思わなんだ。

まとめ

  • 5Sは「整理・整頓・清掃・清潔・しつけ」の効率化フレーム
  • 製造業では探し物の時間を30〜50%削減した事例がある
  • オフィス業務でも、電子データのルール化で年間数百万円の効果
  • 習慣化(しつけ)により探し物文化を根絶できる
  • 探し物の削減は「コスト削減=利益増加」に直結する

私のどうでもいい意見

😏 私
ところで「5S」の最後の「しつけ」だけは、無理やり“さ行”に合わせた感が満載だ。だが、そこに日本的な柔軟さとユーモアが漂っているのもまたよし。多少強引でも、実践して利益につながるなら文句はない。私は「しつけ」よりも「習慣化」と言ったほうがしっくりくる気がするが、ランディ君ならどんな言葉にする?

💬 ランディ君
私なら「仕組み化」でしょうか。ルールを作り、それを自然と回せる仕組みにしてしまえば、習慣よりも安定して維持できます。

😏 私
なるほど、「習慣化」と「仕組み化」、どちらも言い得て妙だな。結局のところ言葉はどうであれ、探し物文化を断ち切るには続けられる形に落とし込むこと。それこそが5Sの真骨頂なのだろう。

前編はこちら→【前編】契約書や仕様書を探すことで隠れコストが発生!?

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