【前編】日本酒は本当に悪酔いするのか?(科学で探る酒の真実)

1 お酒に関するあれこれ

はじめに

😏
いやはや。飲み会で必ず聞くのが“日本酒は悪酔いする”ってやつだ。
でも私はこう思う。悪酔いするのは私の性格のせいで、日本酒のせいではない、と。

💬 ランディ君
それはかなり自己中心的な見解ですね。
ただ、確かに科学的に“日本酒は特別悪酔いする”と断定はできません。

😏
ほら見たことか。私のせいじゃない!

💬 ランディ君
……ただし、科学的に整理すると事情はそう単純でもありませんよ。


アルコール度数の違いがもたらす誤解

💬 ランディ君
まず度数です。ビールは5%前後。日本酒は15%前後。
同じ“コップ1杯”を飲んでも、アルコール量はおよそ3倍です。
お銚子1本180mlとすると、ビールは540ml・・・ほぼ大ジョッキ1杯です。
参考:国税庁「酒類のアルコール度数」

😏
3倍……
つまり、調子に乗ってお銚子を3本飲むということは、大ジョッキ3倍飲むということか。
なるほど、そりゃあ“悪酔い”というより“単純に酔いやすい”だけじゃないか。

💬 ランディ君
そうです。しかも日本酒は香りが良くて口当たりも柔らかい。
ついつい進んでしまい、気づけばビールの3倍のアルコールを摂取している。
それで翌朝のダメージが大きいんです。


成分の濃さと肝臓の負担

💬 ランディ君
さらに日本酒には、アミノ酸や有機酸など旨味成分が多く含まれています。
これが味わいを豊かにしているのですが、肝臓にとってはアルコール以外の仕事も増えることになる。
参考:厚生労働省 e-ヘルスネット「飲酒と健康」

😏
つまり、日本酒は“おいしいけど働き者を酷使する上司”みたいなものか。
肝臓は深夜残業を強いられるわけだ。

💬 ランディ君
的確すぎる比喩ですね……。
美味しさと肝臓の苦労はトレードオフでもあるのです。


コンジェナーの影響

💬 ランディ君
そして忘れてはいけないのが“コンジェナー”。
アルコール発酵の副産物で、メタノールやフーゼル油などを指します。
色や香りの個性を生む一方で、二日酔いの原因になるとも考えられています。
ただし、日本酒はコンジナーが比較的少ない種類に分類されます。
むしろウイスキーやブランデーのほうが多く含まれています。
参考:厚生労働省 e-ヘルスネット「二日酔い」

😏
ふむ、では日本酒はむしろ「クリーンな酒」ということか。ならば悪酔い説は冤罪ではないか。まるで潔白な隣人を泥棒扱いしていたような話である。これぞ喝采!
しかし、コンジナーとは当に“旨味の裏にある小悪魔”。
これが私を翌朝ベッドに縛り付けるわけだな。

💬 ランディ君
小悪魔というより“副作用の使者”ですが……。



科学的結論と私の免罪符

💬 ランディ君
結論をまとめると、日本酒だけが特別に悪酔いするわけではありません。
アルコール度数の高さ、成分の濃さ、飲む量の多さ。
これらが重なって“悪酔いしやすい”条件を作り出しているのです。

😏
つまり、“日本酒のせいじゃない。私の飲み方のせい”――そういうことだな。
あぁ、なんと素晴らしい免罪符!

💬 ランディ君
ただし、歴史的には“日本酒は悪酔いする”というイメージが広まっています。
保存技術や精米技術が未熟だった時代には、確かに“悪酔いしやすい酒”だったのです。
参考:日本酒造組合中央会「日本酒の歴史」

😏 私
ほう……科学では免罪されたが、歴史がまだ私を裁くわけか。
これは次回も聞かねばなるまいな。

💬 ランディ君
はい。江戸から戦後にかけての酒造技術や保存状態の問題が、「日本酒は悪酔いする」というイメージを形作った可能性があります。その話は、次に詳しく見ていきましょう。


まとめ(前編)

  • 日本酒はアルコール度数が高いため、少量でも酔いやすい
  • 成分が豊かでおいしい反面、肝臓には負担がかかりやすい
  • コンジェナーが二日酔いの重さに影響する可能性がある
  • 科学的に“特別に悪酔いする酒”ではない
  • ただし歴史的には“悪酔いイメージ”を強める要因があった

次回予告(後編へ)

次回は「江戸時代の保存事情」や「戦後の三増酒」など、歴史の中でなぜ“悪酔い酒”という評判が定着したのかを探ります。
飲んだ翌日のつらい記憶の正体が、歴史の中に隠れているかもしれません。

後編はこちら→【後編】なぜ日本酒は悪酔いすると言われたのか?(歴史と戦後の三増酒)

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