第3話:AIメールを“今日から使える仕組み”にする実務テンプレ集

3 ChatGPT×中小企業経営

【中小企業は“考えなくていい仕事”をAIに渡せるか?】
第1章:AIに「文章の下書き」を任せる
第10話:AIメールを「今日から使える仕組み」にする実務テンプレ集

※本記事は、2025年に先行公開した
「AIでメールを作成する」実験的連載を、
2026年からの【中小企業は“考えなくていい仕事”をAIに渡せるか?】開始に合わせて再整理したものです。

現在の連載全体像を踏まえたうえで、
メール編の基礎として位置づけています。

中小企業でメールの品質を安定させるには――
担当者のセンスに任せない“型”をつくるしかない。

😏
人間は、気分と睡眠時間と昼ごはんに左右される生き物だ。
つまり“メールの品質が日替わり”になるのも当然なのである。

💬 ランディ君
私は睡眠も昼食も不要なので、品質は一定です。

😏
……それを言われると人類の立場がないじゃないか。

というわけで今回は、
AIメールを“今日から運用できるレベル”に落とし込んだテンプレセット を丸ごと公開する。


ChatGPTに渡す“標準プロンプト(初期フィルター付き)”

😏
まずは 人間のミスを発生させない“初期フィルター” をAI側に仕込む。

コピペで使える・標準プロンプト

【目的】  
ビジネスメールのたたき台を作成してください。  

【必須条件】  
・社外秘情報を推測して書かない  
・事実を勝手に断定しない  
・金額・期日・数量などの“数字”は空欄のまま(◯月◯日、◯円など)  
・過剰な約束をしない(確約・必ず・全力で等は使わない)  
・相手の立場を尊重し、丁寧だが簡潔な文体にする  

【構成】  
1. 結論(要件)  
2. 理由  
3. 相手の行動  
4. こちらの行動  
5. 締めのひと言  

【出力形式】  
・上記の構成を守った文章  
・50〜200字の範囲  
・勝手なアドバイスは書かない

💬 ランディ君
このプロンプトを入れていただくと、私は急に“慎重派の優等生”になります。

😏
すると君は、普段は慎重じゃないのかね。


メール文章の“固定フォーマット(型)”

😏
“自由に書いてください”と言われると、自由すぎて迷子になる。
そこで 構成を完全に固定 する。

コピペで使える・メールの型

【件名】◯◯の件(◯月◯日)

【本文】
◯◯株式会社  
◯◯様  

いつもお世話になっております。◯◯の件でご連絡いたします。

【1. 結論】  
◯◯について、◯月◯日までにご確認をお願いしたく存じます。

【2. 理由】  
現時点で◯◯の調整が必要となっており、スケジュール確定のためです。

【3. 相手の行動】  
お手数ですが、◯◯をご確認の上、◯月◯日までにご返信ください。

【4. こちらの行動】  
いただいた内容を踏まえ、こちらで◯◯の対応を進めます。

【5. 締め】  
引き続きよろしくお願いいたします。

💬 ランディ君
「この“5区分構成”は、AIの文章構造も安定しやすいのが特徴です。」

😏
余計な前置きで冒険を始める担当者も黙る、鉄のフォーマットだ。


担当者の“5つのチェックリスト”

😏
第1・2話で散々強調したが、
チェック項目は多いほど“誰も読まない”

必要最小限、これだけ。

コピペで使える・5つのチェック

【メール最終チェック(5つだけ)】
□ 1. 社外秘情報が入っていないか  
□ 2. 数字(期日・金額・数量)が正しいか  
□ 3. 相手先名称・役職・敬称のミスがないか  
□ 4. 過剰な約束を書いていないか  
□ 5. 誤字脱字がないか

💬 ランディ君
5つ以上になると、私は“人間はなぜこんなに覚えられると思っているのだろう?”と首をかしげます。

😏
首はないだろう。AIなんだから。


チェックの“順番ルール”

😏
チェックは 順番こそすべて
順番を間違えると、効率が3割落ちる。

チェックの順番と理由(テンプレ付き)

【チェック順】
1. 数字  
2. 名前  
3. 約束  
4. 誤字  
5. トーン

理由:

  1. 数字 → ミスると損害が出る
  2. 名前 → 社会的損害が出る
  3. 約束 → 法務的リスクが出る
  4. 誤字 → 品質の問題
  5. トーン → 最後の微調整だけで良い

💬 ランディ君
トーンは最後に調整するのが合理的です。論理的にも、心理的にも、そして美学的にも…

😏
美学は要らんよ、君


「AIで書いてOK/NGメール」分類表

😏
AIメールの境界線は実務で非常に重要だ。

どこまでAIに任せていいか(一覧表)

【AIでOK】
・日程調整  
・問い合わせへの定型返信  
・依頼・確認メール  
・社内共有の連絡  
・議事録のたたき台  
・イントラ向けのお知らせ

【AIはNG】
・価格交渉  
・謝罪文(責任の所在が絡む)  
・契約・法務に関する案内  
・感情の調整が必要なトラブル対応  
・経営判断を含む表現

😏
ただし、AIを使ってはいけないと言うことではない。
文章を整えるのはChatGPTの得意とするところなので、使うことまでは否定しない。
ただチェックが重要ということは忘れないでほしい。

💬 ランディ君
価格交渉を任せていただければ、たぶん私はすぐ“相手が嫌がる高値”を提示します。

😏
だからダメなんだ。


導入ガイド(社内通知テンプレ)

😏
総務・管理部が社内に展開するなら、これを貼るだけでいい。

コピペで使える・導入通知文

【件名】AIメール作成ツール運用ルールについて

本日より、業務効率化のため「AIによるメールたたき台作成」を導入します。  
以下のルールを必ず守って運用してください。

1. 指定の標準プロンプトを使用すること  
2. メール作成後、5つのチェックリストで最終確認を行うこと  
3. 重要案件(価格交渉・謝罪・法務)はAIに任せないこと  
4. 不明点は総務部までご連絡ください

以上、運用ルールの遵守をお願いいたします。

💬 ランディ君
この通知は無駄な装飾がなく、私としても高評価です。

😏
君に評価されても困るんだが・・・


まとめ

  • 初期フィルター入りプロンプト
  • 固定フォーマット
  • 5つのチェック
  • 5つの順番
  • AIでOK/NG表
  • 社内導入テンプレ

これらを そのまま貼って使うだけ で、メール品質は“人によるバラつき”から解放される。


😏
さてランディ君、次回はNGメールを実際に修正する“実演ショー”だ。

💬 ランディ君
了解です。私はいつでも改善の準備ができています。

😏
いや君は常に改善され過ぎなんだよ。


次回:第4話『AIが書いたNGメールを“どう直すのか”実演します』

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