メーカーの”ステルス値上げ”と消費者の“値上げ”アンマッチ問題 〜勝ったのはどっち?

2 経営を取り巻くお金の話

メーカーと消費者の「ステルス値上げ」アンマッチはなぜ起きるのか

😏
お菓子売り場を歩くと、最近はみんな“やせて”いる。
ポテチは半分ほど空気が入っていて、チョコバーは戦時中みたいに細い。
しかし値段は……健康診断に行けと言いたくなるほど太り続けている。

「ステルス値上げ」という名の、貧乏くじである。

💬 ランディ君
公式名称は“内容量の調整”と言います。メーカーとしては『苦渋の決断』です

😏
苦渋ならもっと堂々と苦しんでほしい。
しかし現実は、メーカーは量を減らし、消費者は“またか”と嘆く。
このズレ、どこから来たのか。
今日はその“すれ違いの正体”に斜め目線で迫ってみたい。

1. メーカーの視線:値札より棚が怖い

💬 ランディ君
メーカーは、値上げをしたいのです。
ですが小売店が首を縦に振らないのが原因です。

😏
スーパー「値上げ?……じゃあ棚を減らすね」
メーカー「やめてください死にます」

こういう構図だろう?

💬 ランディ君
ほぼ、その通りです。
棚が減ると売上は激減。
営業部門としては“値上げより内容量調整”を選ぶわけです。

😏
消費者より、小売の方を向かざるを得ない。
これを私は“棚の政治学”と呼んでいる。
メーカーは、消費者を見ているようで見ていない。
いや、見たいけれど見られない。
そんなジレンマの中にいるのだ。

2. 消費者の視線:騙されるくらいなら、ちゃんと値上げしてほしい

😏
私の周囲の消費者はみんな言う。
「減らすくらいなら値上げしてよ」

これは強い。ほぼ真理である。

💬 ランディ君
最近の消費者は、スマホで旧パッケージと比較し、SNSで共有し、企業の判断を即座に評価します。
透明性が非常に高い環境なのです。

😏
それなのにメーカーはまだ「気づかれないかも…」という、
昭和の亡霊に取り憑かれている節がある。

💬 ランディ君
確かに、量の変化は“最初だけバレにくい”という過去の成功体験が、
まだ組織内部に残っています。

😏
しかし時代は変わった。
ステルス値上げは、今では“バレる前提”。
むしろ“バレた後に炎上する”リスクのほうが高い。
このギャップこそが、メーカーと消費者のズレを広げている。

3. なぜ両者はすれ違うのか?(アンマッチの本質)

💬 ランディ君
「要因は3つです」
・ メーカーは小売を最優先(消費者ではない)
・ メーカー内部に“値上げは悪”という過去の常識が残る
・ 消費者は透明性を重視するようになった

😏
つまり、メーカーは“消費者を軽視している”のではなく
“消費者を優先できない構造”に縛られている。

💬 ランディ君
はい。消費者心理は理解しています。
ですが、棚を守るため“量の調整”を選ばざるを得ないのです。

😏
企業の意思というより、
“流通構造がそうさせている”わけか。
これでは消費者との心理的距離が縮まらないのも無理はない。

4. では、今の市場で勝っているのは誰か?

😏
さあ、いよいよ判決の時間だ。
メーカーか? 消費者か?

💬 ランディ君
「現在の勝者は……」

😏
(ゴクリ)

💬 ランディ君
消費者です。

😏
なんと。メーカーではないのか。

💬 ランディ君
はい。理由は“情報の強さ”です。
SNSで簡単に比較され、削られた量がすぐ拡散され、
企業の評価に直結します。
情報の透明性が、消費者に主導権を渡しました。

😏
つまりステルス値上げは、かつては“メーカーの勝ち技”だったが、
今では“メーカーが負けるリスクの大技”になったわけだ。

💬 ランディ君
堂々と値上げを宣言するメーカーが支持され始めています。
ブランド維持という観点で、消費者の価値観が勝った状態です。

😏
消費者は、小さくなったお菓子を許さない。
その情報の力が市場を動かし始めているわけだ。

5. まとめ

• メーカーは値上げしたいが、小売の圧力で“量減らし”を選ぶ
• 消費者は「誠実な値上げ」のほうを好む
• 過去の成功体験と現代の透明性で、両者はすれ違っている
• SNS時代は“量減らし”による信頼失墜が大きい
• よって 市場の勝者は消費者(透明性と情報の武器を持つ側)

締めの掛け合い

😏
しかしランディ君、私はお菓子の袋を開けるたび、
「あれ、前より軽くない?」と絶望するのだが。

💬 ランディ君
それはメーカーの失点です。
ただしカロリーコントロールには貢献しております。

😏
それはそれで余計なお世話だ。
私はお菓子と一緒に、昭和の夢まで減らされた気分だよ。

💬 ランディ君
夢は減量せずに、値上げをして守ってほしいものですね。

😏 私
うまいことを言うじゃないか。

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