😏 私
「どうもおかしい。猛暑の昼下がり、汗だくで帰宅した私の手に握られているのは、缶ビールではなくペットボトルの水である。これは私の人生観における大事件である。なぜなら私は“気温が上がればビールのうまさも倍増する”と信じてきたのだから。しかし、どうやら世の中の統計は私のロマンを裏切る方向に傾いているらしい。」
💬 ランディ君
「実際に日本酒造組合中央会の統計や飲料業界の販売データでも、気温とビール販売量には明確な相関があります。20〜30度までは1度上昇するごとに販売量が約1〜2%増える傾向が見られます。しかし、33度を超えるとそのカーブは反転し、逆に前年比マイナスに落ち込みます。同じタイミングで、コンビニやスーパーでは水やスポーツドリンクの販売が20〜30%以上跳ね上がるのです。」
😏 私
「33度の壁…。人間は誠に勝手な生き物である。たった1度でビールを裏切り、スポーツドリンクに走るとは。私のビール信仰は一体どこに行ったのだろうか‼」
💬 ランディ君
「さらに生理学的な説明をすると、アルコールは肝臓で分解される際に**抗利尿ホルモン(ADH)**の働きを抑制します。その結果、腎臓からの水分排泄が増えてしまいます。例えば500mlのビールを飲むと、その後600〜700ml程度の尿として排出されることもあります。つまり“飲めば飲むほど喉が渇く”というパラドックスが生じるわけです。」
😏 私
「なんと! つまり私は500mlのビールを飲んで、600mlの尿を生産する“赤字操業”をしていたのか。私の体は居酒屋経営なら即倒産である。いや、人間とは非効率な動物だ。」
💬 ランディ君
「このため、猛暑時にアルコールを多く摂取すると脱水症状や熱中症のリスクが高まります。一方でスポーツドリンクにはナトリウムやカリウムなどの電解質が100mlあたり40〜50mg程度含まれ、汗で失われる成分を補うことができます。ですから体は本能的にそちらを欲するのです。」
😏 私
「確かに、炎天下でフラフラしているときに冷えたスポーツドリンクを飲むと“生き返る”感覚がある。だが、私の心の奥にはやはり『夕暮れ時の冷えたビール』という幻影がちらついて離れない。体と心が水とビールで綱引きをしている。結果、私は冷蔵庫の前で立ち尽くす不審者になるのだ。」
💬 ランディ君
「ですから“切り替え”が重要です。日中の猛暑ではまず水分と塩分をしっかり補給し、夕方以降に適量のビールを楽しむのが健康的といえます。」
😏 私
「なるほど。つまり『昼は真面目に水、夜は堂々とビール』ということか。私としては“33度を超えたら水、33度を下回ったらビール”という、気温センサー付きのライフハックを採用しよう。こうして私は、科学とビールのはざまで揺れる人類の一員として、この残暑も生き延びることとしよう。」
📝 まとめ
- ビール消費量は20〜30度で増加するが、33度を超えると減少
- その代わりに水・スポーツドリンクの販売が20〜30%以上増加
- ビール500mlを飲むと、600〜700mlの尿として排出されることもある
- これはアルコールが抗利尿ホルモン(ADH)を抑制するため
- 猛暑時にアルコールを選ぶと、脱水や熱中症リスクが上昇
- スポーツドリンクにはナトリウム・カリウムなど電解質が含まれ、体に適している
- 結論:昼は水・夜は適量ビールで切り替えが肝心
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