序章:食用米と酒米の値段が並ぶ異常事態
😏 私
いやはや、食用米の値段が酒米と同じくらいになってしまうとは、世の中、どこか酔っぱらって千鳥足になっているような気がします。酒米を育てる手間を知っているだけに、これでは中小の日本酒製造業者が悲鳴をあげるのも当然でしょう。
💬 ランディ君
実際、農林水産省のデータによれば酒米はもともと高値で取引されていますが、ここ数年の食用米価格の高騰によって差はほとんどなくなりました。結果として、農家が収益性の高い食用米に転作する動きが広がっています(参考:農林水産省 米政策関連データ)。
吟醸・大吟醸酒を直撃するコスト高
😏 私
それにしても、精米歩合の高い吟醸や大吟醸酒は特に大打撃です。そもそも数が売れるものでもないのに、米の値段だけが跳ね上がり、価格転嫁もままならない。これでは「一升瓶で水割りを作れ」と言われているような無理難題です。
💬 ランディ君
国税庁の統計によれば、日本酒全体の消費量は右肩下がりで、特に高級酒の市場は縮小傾向にあります(出典:国税庁「酒のしおり」)。この状況で原料コストが増大すれば、伝統を守るだけでは経営の持続は難しいと考えられます。
日本酒の未来に必要な視点
😏 私
私は本音を言えば、日本酒の値上げは避けたい。しかし、「高精米=高級」という単純な価値観にはどうも納得できないのです。伝統を守るのは良いとしても、今のままでは未来は開けません。日本酒は、製法や米の使い方そのものから再設計する必要があるのではないでしょうか。
💬 ランディ君
要するに、原料・製法の工夫だけでなく、業界構造や製品戦略まで再考しなければならないということですね。単に価格高騰を受け入れるのではなく、新しい市場戦略を立てることが中小酒蔵の生き残りのカギになりそうです。
😏 私
そう、私が言いたいのはただ一つ。寄り道が新しい景色を見せるように、日本酒も製法から寄り道してみなければならないのです。
まとめ
- 食用米価格の上昇で酒米との差が消えつつある
- 農家は酒米から食用米への転作を加速
- 吟醸・大吟醸は原料高で大きな打撃を受ける
- 日本酒全体の市場シェアは減少傾向
- 伝統維持だけでは限界、製法や戦略の抜本的見直しが必要
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