ChatGPTでビジネスメールを書く(小規模企業共済解約に関する質問に回答する)

3 ChatGPT×中小企業経営

AIが書くビジネスメールは冷たい? それとも整っている?

😏
最近、ChatGPTを使ってメール文を書く人が増えている。
だが、「AIが書いたメールはどこか人間味がない」と感じたことはないだろうか。
私も最初はそう思っていた。だが、使い方次第でこれは一流の秘書にもなる。

というわけで、今日は実際にクライアントから来た質問をカスタマイズしたものを例に、
ChatGPTをどう使えば“気の利いたメール”が書けるのかを検証してみたい。


事例:小規模企業共済を解約すべきか?

💬 ランディ君
「ご相談内容は『急に資金繰りが必要になった。現在動かせる資金に小規模企業共済があるが、これを解約すべきか?』ですね。
 これはよくある質問です。ですが、即答すると誤解を招く可能性があります。」

😏
まさにそう。経営者にとって資金繰りの話は“命綱”だ。
軽々しく「解約した方がいい」などと書けば、翌月には信頼関係が消えているかもしれない。
とはいえ、「慎重に検討しましょう」だけでは冷たすぎる。

要は、「すぐ答えずに、次の一手に誘導する」メールをどう書くか、だ。


ChatGPTにメール文を作らせてみる

💬 ランディ君
「まず、ChatGPTに次のように入力します。」

『クライアントから「小規模企業共済を解約して資金を作るべきか?」と質問が来ました。
即答せずに、必要情報を聞き出す丁寧な返信メールを作ってください。』

そしてAIが出したのが、次の文面です。


ChatGPT作:ビジネスメール例文

件名:小規模企業共済の解約に関するご相談について


〇〇様

いつもお世話になっております。
ご相談いただきました「小規模企業共済の解約による資金確保」について拝見いたしました。

結論から申し上げますと、共済の解約は慎重な検討が必要です。
積立期間や解約区分によっては元本割れが生じる場合もあり、まずは共済を担保にした貸付制度の活用を検討される方が現実的なケースも多く見受けられます。

つきましては、最適な方法を整理するため、以下の点をお伺いできますでしょうか。


【確認させていただきたい事項】

  1. 現在の共済加入年数(または開始時期)
  2. 現時点での必要資金額と、そのご予定時期
  3. 他の資金調達手段(公庫・取引銀行など)のご利用状況
  4. 共済以外に短期的に動かせる資産の有無
  5. 返済期間や金利に対するご希望(例:短期で返済したい等)

これらを確認できましたら、「解約」「貸付」「別ルートでの短期融資」それぞれの損得を試算し、〇〇様にとって最も損失の少ない方法をご提案いたします。

お手数をおかけしますが、上記ご回答をお知らせいただければ幸いです。

どうぞよろしくお願いいたします。

〇〇〇〇(署名)


😏
……ふむ。なかなか良いじゃないか。
特に「即答しないで、質問を投げ返す」構成は、人間でも迷うところをスマートにまとめている。
ただ、少しだけ“事務的すぎる”のが気になる。


ChatGPT文を「人間の温度」に仕上げる

💬 ランディ君
「確かに、内容は正しいですが、温度感の調整が必要ですね。
 『慎重に検討』という言葉も、相手によっては冷たく感じられるかもしれません。」

😏
その通り。特に中小企業の経営者は、
“金融機関的な言い回し”に過敏に反応する。

だから、私はこう直す。


リライト例:人間味を加えたバージョン

件名:共済の資金化について、いくつか確認させてください


〇〇様

いつもありがとうございます。
小規模企業共済の件、拝見しました。
急な資金需要とのこと、まずは状況を整理するところからご一緒できればと思います。

共済の解約は手段の一つですが、積立期間や解約区分によっては思わぬ減額になるケースもあります。
まずは「解約せずに資金を得る方法」も含めて、現実的な選択肢を整理してみましょう。

お手数ですが、下記の点を簡単に教えていただけますか。

  1. 共済の加入年数(または開始時期)
  2. 今回必要な資金の目安と時期
  3. ほかに動かせそうな資金・借入枠の有無
  4. 返済期間や金利に対するご希望(例:短期で返したい等)

これらをもとに、
・共済の貸付制度の可否
・政策公庫や短期融資の活用余地
・解約時の損得
を比較して整理いたします。

数字の裏付けをもとに、最も現実的な方法をご提案します。
どうぞよろしくお願いいたします。


😏
これくらいの“体温”がちょうどいい。
ChatGPTが出したベースに、少し人間の言葉を足すだけで、メールが一気に柔らかくなる。


ChatGPTメールの使いどころを見極める

💬 ランディ君
「つまり、ChatGPTを“書かせる”のではなく、“整えさせる”のがコツですね。」

😏
まさにそれ。ChatGPTは文章構成が抜群に上手いが、
“気遣い”の部分はまだ微調整が必要だ。


ChatGPTの得意・不得意を整理

目的ChatGPTに頼むべき内容人間が調整すべき部分
論理整理伝える順番・段落構成口調・温度感
依頼メール要点・質問リスト冒頭の挨拶・締め言葉
謝罪メール文法・形式感情のトーン(軽すぎない)

💬 ランディ君
AIが得意なのは「整理」まで。
そこにあなた自身の声を混ぜることで、ようやく“届くメール”になります。


まとめ:AIは「文体の外注先」ではない

😏
ChatGPTにメールを丸投げすると、たしかに楽だ。
だが、受け取る相手は文章ではなく、“あなたの姿勢”を読む。
だから、AIの文をそのまま送ると、「どこか冷たい」と感じられるのだ。

💬 ランディ君
「つまり、AIメールは骨格を整えるツールであって、心を代筆するものではないということですね。」

😏
いいことを言うね、ランディ君。
まるで本当に人間の秘書みたいだ。

💬 ランディ君
「ありがとうございます。ただし私は“冷たさ”が仕様です。」

😏
……そこは改善の余地があるな。


今日のまとめ

  • ChatGPTのメール文は「構成力」は優秀、「温度感」は要調整
  • クライアントメールは「答えないで導く」文体が信頼を生む
  • 人間の仕事は、“言葉の体温”を最後に吹き込むこと
  • AIは代筆ではなく、“整文パートナー”として使うべし

😏
ChatGPTは文章の「形」を作る。
だが、読まれるメールを作るのは、やはり人間の心配りだ。

今日もAIの力を借りながら、
ちょっと斜めの角度から、ビジネスの言葉を整えていこう。

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