顔のシミ取り体験記(前編)〜男が美顔クリニックに足を踏み入れる日〜

4 The Art Of Useless Stories(読んでもためにならない話)

はじめに:男が「美顔クリニック」に行く日が来た

😏
「まさか、この年で“美顔”の二文字に縁があるとは思わなかった。」

ことの始まりは、妻のスマホに届いた一本のメッセージだった。知り合いから「シミ取り放題6,500円のクリニックができた」との情報が舞い込んできたのだ。どうやら妻は即座に反応したらしく、気づけば私のスマホにもメールが転送され、あっという間に私も行くことになった。


日焼けの勲章が「シミ」になる日

若い頃は「日焼け=健康の証」だった。だが時は流れ、今ではその証が「ほう骨の上の巨大なシミ」として存在感を放っている。鏡を見るたび、そこだけが昭和を引きずっているようだ。

😏
「まあ、これも時代の淘汰というやつだな。」

💬 ランディ君
「淘汰ではなく、単に紫外線によるメラニン沈着です。」


予約はスマホで、支払いもスマホで

クリニックのHPを開くと、堂々と書かれていた——「シミ取り放題 6,500円」。

“放題”という響きに人は弱い。寿司でも焼肉でも同じだ。しかもこの価格設定、あまりに攻めすぎている。コンサルとしての血が騒ぐ。

予約はLINE登録から。そこから予診票まで完結する。デジタル化は立派だが、クレジットカード登録時に“セキュリティコード”まで入力させるのはいささか強気すぎやしないか。

私は念のため、裏面の数字とは別の番号を入れてみた。するとカード会社から「支払金額0円」の通知が届き、なぜか病院側から「登録完了」のLINEも来た。

😏
「なるほど、こうしてAIは学ぶのか。」

💬 ランディ君
「学習とは言えません。単なる入力バグだと思います。」


オンライン予約の裏にある経営戦略

5分刻みのオンライン予約。試しに申し込むと、即座にその枠が埋まった。つまり1コマ1人制らしい。効率は良くないが“個別対応”を演出しているとも言える。マーケティング的には好感が持てる戦略だ。

ただ、支払いがカード前提でセキュリティコードまで求める時点で、顧客層はかなり限定される。高齢層にはハードルが高いはずだ。

😏
「だが、妻の行動力はデジタルデバイドを超える。」

💬 ランディ君
「人間の好奇心はUI/UXを凌駕しますね。」


自由診療のリアルを見に行く決意

どうせ行くなら、経営分析の視点でこの“美顔業界”を見てみよう。新規クリニックがどのように集客し、顧客を囲い込むのか。自由診療市場のリアルな現場を体験できるチャンスだ。

そう自分に言い訳をしながら、私は鏡を見た。頬のシミが「まだやるか」と語りかけてくるようだった。

😏
「よし、今日のターゲットはお前だ。」

💬 ランディ君
「目標設定は明確ですね。ただし、その目標は再発率が高いです。」


次回予告:6,500円の真実に迫る

次回は、実際の“美顔レーザー&シミ取り放題”の施術現場に潜入する。果たして6,500円の真実とは? そして、私のシミは本当に薄くなるのか?

😏
「まあ、顔が焦げてもブログのネタにはなる。」

💬 ランディ君
「炎上という言葉は、ネット上だけで使うべきです。」

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