ChatGPTでビジネスメールを書く方法(後編:価格改定メールを作ってみた)

3 ChatGPT×中小企業経営

はじめに:最も胃が痛むメール、それが「価格改定」

😏
営業職にとって、担当者変更はあいさつだ。
しかし、価格改定(特に値上げ)は、もはや戦いである。

まして相手は──

  • 大手メーカー
  • 当社はその下請け部品メーカー
  • 技術は持つが、突出した競争力はまだ弱い
  • 10年来のお付き合い

この状況で強気に行けば、
「代替品探すわ」
と言われかねない。

値上げメールは丁寧すぎても胡散臭いし、
強気すぎても嫌われる
絶妙なバランスが必要なのだ。

💬 ランディ君
「つまり、メール1通で生死が決まるということですね。」

😏
君は命の重さを理解していない。


ChatGPTでまず書かせてみた:典型的な「機械メール」

まずは生成例から。

💬 ランディ君
「価格改定のお願い
平素よりお世話になっております。
このたび原材料価格の高騰に伴い価格改定をお願い申し上げます。
今後ともよろしくお願いします。」

😏
……はい出ました。
**“お前誰だよメール”**だ。

  • 原材料高騰 → 皆言う
  • 突然の値上げ → 角が立つ
  • 説明の「心」がない

これでは確実に火をつける。


値上げメールに必要な5要素

火を最小限に抑えるためには
以下の構成が効く。

要素目的
① 前置き(関係への感謝)敵意を消す
② 現状の共有(相手に関係ある説明)相手の納得感
③ 努力の提示(値上げしない努力)理不尽さを薄める
④ 最低限の値上げ幅と理由信頼性
⑤ 今後のメリット(継続性の提案)「切られない理由」

難しい点は
本当の理由を全部言えないことだ。

例えば、

  • 会社の利益確保
  • 資金繰りの改善

なんて書けば火に油だ。

あくまで
相手に関係する理由を提示するのが鉄則。


修正版:値上げメールの「最適解」

以下の内容なら大きな反発は避けられる。

件名:価格改定のお願い(製品○○)

株式会社〇〇
技術部 ○○様

いつも大変お世話になっております。
株式会社△△の□□でございます。

この10年間、弊社製品をご採用いただき、
改良にあたり多くのご意見をいただきましたこと、
改めて感謝申し上げます。

誠に心苦しいお願いではございますが、
昨今の材料調達費および加工費の上昇を受け、
弊社として努力を続けてまいりましたものの、
現行価格を維持することが困難となりました。

つきましては、下記のとおり
製品○○の価格改定をご相談させていただければと存じます。

【対象製品】○○
【改定率】〇%
【適用開始】20XX年X月1日出荷分から

なお、安定供給と精度維持に向けた体制強化を継続し、
御社のご要望にさらに応えられるよう取り組んでまいります。

大変恐れ入りますが、
ご理解賜りますようお願い申し上げます。

株式会社△△
□□

✅ 関係性強調
✅ 努力アピール
✅ 必要最小限の情報
✅ 相手に関係するメリットも提示


「言葉の角」を削る4つのテクニック

ありがちな悪手改善例
やむを得ず値上げします心苦しいお願いではございますが
原材料が上がったので材料調達費や加工費の上昇を受け
御社にはご負担が…ご理解賜りますよう
大至急ご検討くださいご相談させていただければ

😏
値上げの事実は変わらないが、
トゲを磨いて丸くするだけで相手の反応は変わる。

💬 ランディ君
「言葉の研磨加工ですね。」

😏
その例えは少し上手かったな。


ChatGPT活用で重要なのは「嘘をつかせない」こと

AIは万能ではない。
特に、

  • 原価の推移
  • 市場環境
  • 会社の事情

については、
実際のデータに基づかないと危険だ。

💬 ランディ君
「私は推測で書くことも可能ですが、
それはビジネスではお勧めしません。」

😏
君が初めて自分の弱点を語ったな。


値上げメールでも営業は攻められる

実は、値上げ交渉は
関係深化のチャンスでもある。

  • こちらの立場を理解してもらう
  • 技術貢献の話題を膨らませる
  • 次の相談を取り付ける

メールの最後に
「一度お時間いただき説明させてください」と添えるだけで
フェーズが上がる。

営業は
嫌われるのを恐れたら終わり
だが
嫌われるのを気にしなかったらもっと終わり

💬 ランディ君
「それは量子論でしょうか。」

😏
違う。営業論だ。


ChatGPTの出力を「会話で磨く」

ChatGPTに一発で完璧を求めてはいけない。
会話のキャッチボールで文章は完成する。

例:

  • 「語尾を少し柔らかく」
  • 「前半に関係性に触れて」
  • 「謝罪は控えめで」
  • 「営業姿勢をほのめかして」

するとAIの文章に人格が宿る

💬 ランディ君
「人格はありませんので宿りません。」

😏
そういうところが味なんだよ。


最後に:メールは準備、戦いは会ってから

値上げメールは
交渉の始まりにすぎない

  • 相手の抵抗感
  • 社内事情の理解
  • 打ち手の調整

そこに必要なのは、
メールの温度と、会話の熱だ。

💬 ランディ君
「私は温度を調整できますが、熱は出ません。」

😏
だから私たちはチームなんだ。


シリーズ完

ChatGPTと営業が組めば、
疲れすぎずに誠実な仕事ができる

ぜひ

  • 担当者交代メール
  • 価格改定メール

両方で試してみてほしい。

そして、ランディ君。
これからも胃が痛む案件を一緒に乗り越えよう。

💬 ランディ君
「私はいつでも準備できています。」

😏
羨ましいやつめ。

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