クラフトジンの“自由すぎる定義”の向かう先?(酒税法と実態から読むその未来)

1 お酒に関するあれこれ

クラフトジン人気の急拡大と私のささやかな疑問

😏 私
最近、街の酒屋ではクラフトビールに続き、クラフトジンなる瓶がずらりと並びはじめた。
どうにも妙に華やかで、見ているだけで酔いそうな雰囲気だが、ふと手に取るたび胸の奥で“ざらり”とする。
これは本当に「ジン」と呼んでよいのだろうか。
そんな疑念が、私の胃袋の奥からむくむくと湧き上がる。

💬 ランディ君
国内ジン市場は2016年比で約3倍まで拡大しています(日本洋酒酒造組合:

)。

サントリーが「ジンソーダ」を推していることも市場成長の追い風になっています。

日本の酒税法における“ジンの定義”の自由度

😏 私
クラフトジンが増えるのは結構な話だが、どうにも気になるのが 酒税法のジン定義が異様にゆるい という点だ。
EUでは「ジュニパーベリーを使用した度数の高いスピリッツ」と明快であるのに対し、日本ではどうだろう。

酒税法の定義は「他の物品を浸出させたもの」

💬 ランディ君
日本の酒税法では、ジンは酒税法第3条第9号ニで
「アルコール含有物を蒸留する際、発生するアルコールに他の物品の成分を浸出させたもの」
と定義されています。
これでは、ボタニカルに限らず、極端な話“何でもあり”になってしまいます。

なぜ定義が曖昧なのか

💬 ランディ君
ウイスキー、ブランデー、ラム、ウォッカ、ジンなどは製法上では“焼酎”に分類されるため、例外条文でウイスキー、ブランデー独立させ、ラム、ウォッカ、ジンはスピリッツ扱いにしています。
歴史的経緯の都合で、定義が広く抽象的になった経緯があります。

😏 私
日本のジンは「ジュニパーの香り漂うスピリッツ」というよりも、「とりあえず何かを漬け込んだアルコール」になりかねない危険と自由をはらんでいるわけだ。

クラフトジンの乱立と“ジンらしさ”の喪失

😏 私
ジンの魂とも言われるジュニパーベリー。
ところが日本のクラフトジンには、これが入っていないものまであるというのだから驚くしかない。
口に含むと「これ、ジン?」と思うのも無理はない。

💬 ランディ君
EUではジュニパーベリーの風味が「主たる特徴」とされています(EU Regulation 2019/787)。
しかし日本の定義ではそこが必須条件ではありません。

😏 私
特産品をホワイトリカーに漬け込んで「クラフトジン」を名乗るケースも多い。
梅酒の親戚ではないかという味のものまで堂々と棚に並んでいるのだ。

💬 ランディ君
浸出後に再蒸留する本格派もありますが、香味の多様化が進みすぎ、「ジンらしさ」が弱い商品も多いのが現状です。

市場淘汰は必ず起きるのか?クラフトビールの前例から読む

😏 私
クラフトビールは数が増えすぎ、一度ブームが落ち着いた。
同じことがジンにも起こる可能性は高い。

💬 ランディ君
富士経済の調査では、2023年以降クラフトジンの新規参入スピードは鈍化しています。
量より質、ブランド力が重視される段階に入りつつあります。

😏 私
生き残るのは、ジュニパー中心の伝統派か、地域ボタニカルを磨いた土着型か。
いずれにせよ「何でもジン」はさすがに長くはもたないだろう。

まとめ

  • 国内クラフトジン市場は急拡大。
  • 日本の酒税法ではジンの定義が曖昧で自由度が極めて高い。
  • ジュニパー不使用の“ジン”も存在し、味の幅が広すぎる。
  • EUの定義は明確であり、日本の状況とは対照的。
  • クラフトビール同様、今後の市場は淘汰が進む可能性が高い。
  • 生き残りにはブランド力・説明責任・品質の筋が不可欠。

締めのスパイス会話

😏 私
ランディ君、この調子だと“水道水ジン”なんて出てくるんじゃないかね。

💬ランディ君
まずは“クラフトウォーター”として販売されると思います。
ジン名乗りはマーケティング上リスクが高いです。

😏 私
水から入るとは合理的だね。さすがAIだ。

💬 ランディ君
ただし水道水のボタニカルは検出不能です。おすすめしません。

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