プーチン大統領にしてみれば、自分の思惑通り事が進まず、結構大ごとになってしまい、振り上げた腕を下ろしたくても下す場所がない状況になってしまった、ロシアのウクライナ侵攻です。
日本では地球の裏側の紛争と、比較的のんびり構えていますが、この戦争は日本にとって不都合な真実を浮き出させています。
その一つがアンタッチャブル憲法第9条です。
まぁ、条文は1度くらい読んだことがあると思うので、簡単に説明すると、同条では戦争放棄・戦力の不保持・交戦権の否認が規定されています 。
で、ロシアのウクライナ侵攻における停戦協議でロシア側の要求の中に次の2点があります。
◎ウクライナはNATOに加盟しない(中立的地位)
◎ウクライナの武装解除(非武装化)
しかし、こうしてロシアの要求と憲法第9条の規定を比べてみるとよく似てますね~
実はロシアはウクライナに「非武装中立」を求めています。言い換えればウクライナの憲法に日本国憲法第9条と同じ条文を入れるよう要求しているのです。
素晴らしい!
プーチン大統領!
彼は、地球から地球から戦争をなくすため、世界中の国を「非武装中立」にしようとしているのです。
しかも、世界中の非難を浴びながら、自国民の血を流してまで遂行しようとしています。
そして日本にも同様の理念を持つ政党があります。
日米同盟を破棄して自衛隊も解散させ、日本を非武装中立化させてスイスのような永世中立国にするために日夜努力している、日本共産党と立憲民主党(旧社会党派)です。
※ちなみにスイスは非武装はしてません。
自国民の血を流しながらウクライナを非武装中立国家としようとしているプーチン大統領は、日本共産党と立憲民主党(旧社会党派)からすると平和憲法の守護神ではないでしょうか?
私は国会(予算委員会)で日本共産党の議員や立憲民主党の旧社会党所属議員が岸田総理に「ウクライナを非武装中立国家とするため、ウクライナ政府にロシアの要求を受け入れるよう働きかけるべきではないか」と質問するか多少期待しましたが、当然そんな質問はしません。
また「ウクライナはロシアの要求を受け入れ非武装中立化をせよ!憲法第9条がウクライナを救う!」という横断幕を先頭に赤旗をなびかせデモ行進がおきないか、これまた期待していましたがニュースの「戦争反対」デモの映像の中に「憲法改正反対」というプラカード見ただけでした。
結局、共産党の志位委員長が「プーチン氏のようなリーダーが選ばれても、他国への侵略ができないようにするための条項が憲法9条」とツイッターに投稿し、プーチン支持を消極的に訴えただけでした。
マスコミも、ロシアの要求は全面降伏を意味するのでウクライナは要求を飲む事はできない、とウクライナが非武装中立国家となる事を拒否して当然、という報道姿勢です。
政治家もマスコミも自分に都合の悪い事実は知らんぷりし、都合のよい事実は針小棒大に訴えます。
当然私も大人なので、
ロシアは「ウクライナがNATOに加盟しない事を宣言し国を非武装化すれば、ロシアはウクライナを侵略しません、軍は引きますと」言っているのに、なぜウクライナはロシアの要求を受け入れないのだろう?
とは、決して口にしません。
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