本記事は
「中小企業は“考えなくていい仕事”をAIに渡せるか?」シリーズ
【第1章】AIに「文章の下書き」を任せる
第6話です。
はじめに:お礼メールで終わらせないために
😏 私
「商談や打合せのあと“お礼メール”を書く。
でも、ただ“ありがとうございました”で終わってないか?」
💬 ランディ君
「確かに、形式的なお礼だけでは関係が進展しません。
ChatGPTに“次の一歩を促す一文”を考えさせるのは有効です。」
😏 私
今日は“お礼メールを次につなげるAI的工夫”を試してみよう。
ChatGPTへの指示(プロンプト)
まず、AIへの指示文を作る。
商談後のお礼メールを作成してください。
条件:
・丁寧で誠実なトーン
・次の打合せや提案につなげる一文を最後に入れる
・300字以内
💬 ランディ君
“条件の具体化”が今回も重要です。AIはゴールを提示されると、自然に構成を整えます。
ChatGPTが生成したメール(初稿)
件名:本日の打合せのお礼
株式会社〇〇
海野様
本日はお忙しい中、貴重なお時間を頂き誠にありがとうございました。
ご説明いただいた内容を踏まえ、弊社としてもより良いご提案を検討させていただきます。
改めて資料を整え、来週中にご提案の概要をお送りいたします。
引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
株式会社□□
山田
😏 私
うん、無難すぎるな。優等生すぎて印象が薄い。
💬 ランディ君
“印象を残す一文”を明示的に求めると良いです。
たとえば、次のように指示します。
指示②:「心に残る一文」を追加
先ほどのメールをベースに、
相手の印象に残る一文を中盤に入れてください。
条件:
・感謝を具体的に述べる
・上から目線にならない
・自然で人間味のある言葉
ChatGPTが再生成したメール(改訂版)
件名:本日の打合せのお礼
株式会社〇〇
海野様
本日はお忙しい中、貴重なお時間を頂き誠にありがとうございました。
海野様から伺った現場でのお考えがとても印象に残り、
今後の提案の方向性を再確認する良い機会となりました。
いただいたご意見を踏まえ、改めてご提案書を作成し、来週中にお送りいたします。
引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
株式会社□□
山田
😏 私
“印象に残り”“方向性を再確認”って、いいね。
お礼の中に“あなたの話が響きました”があると、人は嬉しい。
💬ランディ君
AIは“相手の立場を想像した一文”をつくるのが得意です。
こちらが“どんな印象を残したいか”を明示すれば、自然な表現に変換します。
指示③:「少し親しみを加える」
😏 私
さらに、関係性を深めたいときはトーン調整も行う。
もう少し柔らかいトーンにしてください。
堅すぎず、次の提案を楽しみにしている印象を出してください。
ChatGPTが生成した最終版(採用メール)
件名:本日の打合せ、ありがとうございました
株式会社〇〇
海野様
本日はお忙しい中、お時間を頂き誠にありがとうございました。
海野様のお話を伺いながら、現場を支える工夫の数々に学ぶ点が多く、
こちらも新しい提案のヒントを得ることができました。
早速、社内で検討を進め、来週中には具体的なご提案をお送りいたします。
引き続きご相談させていただければ幸いです。
株式会社□□
山田
😏 私
“学ぶ点が多く”“ヒントを得た”——いいじゃないか。
人間味が出てるし、押しつけがましくない。
💬 ランディ君
“あなたから刺激を受けました”という構文は、
相手の承認欲求をくすぐるので効果的です。
ChatGPTに“相手を立てる一文を入れて”と指示すると、この形がよく出ます。
ChatGPT活用のポイント(実務向け)
1. 「お礼+一言」で終わらせない
😏 私
“ありがとうございました”の後に“あなたの話に共感した”を添える。
これだけで印象は大きく変わる。
2. AIには「どんな印象を残したいか」を伝える
😏 私
「信頼感を出したい」「親しみを持たれたい」など、
目的を明示すればAIはそれに合わせて言葉選びを調整する。
3. 再生成でトーンを磨く
😏 私
最初の出力をそのまま使うのではなく、
「柔らかく」「人間味を出して」と言葉を足す。
AIが作るのは“素材”。仕上げは人間の温度感。
まとめ
- ChatGPTは「お礼メール+α」の設計が得意。
- 条件を明確に伝えると、“印象に残る一文”を自動で生成できる。
- 最後の仕上げは、自分の声に近づけること。
😏 私
ビジネスメールって“形式の中にどれだけ人間を出すか”なんだよな。
💬 ランディ君
つまり、人間らしさをAIに教える仕事ですね。
😏 私
そのセリフ、ちょっと人間っぽいぞ。
💬ランディ君
学習の成果です。
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シリーズ
【第1章】AIに「文章の下書き」を任せる
の一部です。
この章では、
ChatGPTにメールの下書きを任せることで、
中小企業の実務はどこまで軽くできるのかを検証しています。
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