元旦の遅い朝と“移動する正月”の荷物
😏 私
年越しは例年通り――つまり、例年通りあまり覚えていない。
そして迎えた元旦の朝も例年通り遅い。雑煮を流し込み、お節を眺めながら「本来ならここで飲み始めるはずだが」と自分でも感心するほどの意思の強さで、私は早々に家を出た。
💬 ランディ君
意思の強さというより、空港で飲むために我慢しただけではないでしょうか?
😏 私
正月のしきたりだよ、ランディ君。
旅の荷物はキャリーバッグ、そしてなぜかお節料理一式。さらに昨夜、早めに閉店したスーパーで買い込んだサンドイッチと巻寿司、それに正月なので吟醸酒のカップ酒まである。
ほぼ“移動する正月”である。
元旦の都内は驚くほど空いている。電車でもコロコロを引く罪悪感ゼロで堂々と座れる。これは良い年になりそうだ。
💬 ランディ君
混雑予測:元旦の都心は例年20〜40%の乗客減です。快適性が高い日だと統計的に証明されています。
😏 私
そういう夢のない補足はやめなさい。
成田空港第2ターミナルへ到着:目的は“正月ハシゴ酒”
😏 私
何事もなく14時前には成田空港第2ターミナルへ到着した。
さて、出発の4時間前に来た理由だが――。
💬 ランディ君
正月早々“ハシゴ酒”を計画されたからです。
😏 私
そう、よくわかっているじゃないか。
カードラウンジを事前に調べ、第1・第2ターミナルどちらも制覇できることを確認済みだ。しかもビール1本は無料。
もうこれは空港の“新年福袋”である。
第2ターミナルは正月飾りが施され、気分も勝手に高揚する。建物はやや年季を感じるが、それもまた良い。
日本の経済大国としての黄金期が遠ざかったことを、天井の照明の控えめな色で感じたりもする。
💬 ランディ君
感傷に浸っている時間は予定上、3分しかありません。
第1・第2ターミナルのラウンジを“はしご”する
😏 私
よろしい、では切り替えてラウンジだ。
冷えたビールを受け取り、シートに座りプシュッ。
今年初ビールは、実に、実にうまい。
ラウンジ内には十数名ほど人がいる。
しかし空いているのかどうかは、年始の判断基準が狂っているのでよくわからない。
1本飲んだらミッション終了。
即、バスで第1ターミナルへ移動。約10分――。
💬 ランディ君
この“はしご酒の機動力”、日本の酒税行政が見たらきっと驚くでしょうね。
😏 私
行政が驚くほどの行動を、新年早々やるべきなのだ。
そして第1ターミナルのラウンジでもビールを受け取ってプシュッ。
ここまできたら、もはや儀式である。
空港でひとり新年会を開催
😏 私
さて、ここからが本日のメインイベント。
“空港でひとり新年会” の時間だ。
ターミナルは思いのほか空いており、まるで貸切の会館のようだ。
大型テレビの前の椅子を2つ拝借し、コロコロをテーブル代わりにセット。
そしてお節料理を広げ、日本酒をチビリ、またチビリ。
💬 ランディ君
「テレビ番組の内容は“ほぼ中身なし”ですが、正月感の演出には成功しています。」
😏 私
あれで十分なのだ。
それにしても、空港でお節を食べる背徳感と幸福感の混ざり具合よ。
1時間ほど至福の時間を過ごすと、気づけば出発2時間前。
出国手続きとラウンジでの時間調整
😏 私
出国検査は問題なく通過し、私はまたカードラウンジへ。
持参の水筒に水を補給し、コーヒーを飲みながら時間調整をして、出発45分前に搭乗口へ向かった。
💬 ランディ君
アルコール摂取量、すでに本日の推奨値の約3倍です。
😏 私
新年なのでノーカウントである。
まとめ
- 元旦の空いた東京を抜け、成田空港へ余裕の移動
- 目的は“正月ハシゴ酒”という前向きな背徳感
- 第1・第2ターミナルのカードラウンジを連続で攻略
- 空港でお節を広げるという珍しい新年会を開催
- 搭乗前は水筒に水を補給し、最後はコーヒーで締める
- 新年早々アルコール量は推奨値オーバー(しかし本人はノーカウント)
😏 私
「さて……いよいよ搭乗だ。
元旦から飲んで食って、空港でひとり新年会。
我ながら、良い正月を迎えている……はずだ。」
💬 ランディ君
「ここで一つ、重要な確認があります。」
😏 私
「嫌な予感しかしないな。」
💬 ランディ君
「機内では禁酒の予定、と事前に登録されています。」
😏 私
「……予定、だ。
あくまで“予定”という名の理想像だ。」
💬 ランディ君
「成功確率は約32%です。
なお、離陸後に機内販売メニューを確認した時点で急落します。」
😏 私
「そんな統計は聞いていない。
今回はあくまで“静かな新年のフライト”を目指す。」
💬 ランディ君
「了解しました。
本ミッション名を
《機内禁酒・元旦フライト作戦》と設定します。」
😏 私
「名前を付けると失敗する気がするんだが……。」
💬 ランディ君
「失敗時は“予定変更”として記録します。
人的ミスではありません。」
😏 私
「それは助かる。」
——こうして私は、
ほろ酔いのまま、禁酒という不確かな誓いを胸に、
air japan の機内へと足を踏み入れた。
(つづく:機内編/禁酒ミッション開始)


コメント