――清酒は「条件を先に決める酒」だった
分かった。でも、選べない
😏 私
三話まで読んだ。
清酒の定義が広いのも知った。
表示と制度がズレているのも理解した。
なるほど、なるほど、と何度もうなずいた。
……で、スーパーの日本酒売り場に戻ってきたら、
私は完全に停止した。
前より知識は増えている。
なのに、前より選べない。
💬 ランディ君
それは正常です
理解が進んだ証拠でもあります
😏 私
勉強すると判断力が落ちる酒。
清酒は、なかなか手強い。
清酒は「全部わかって選ぶ」前提で作られていない
💬 ランディ君
まず前提を一つ置きます
清酒は
理解してから選ぶ構造になっていません
😏 私
身も蓋もないが、助かる前提だ。
・定義は酒税法
・表示は別の法律
・業界の区分はまた別
・消費者のイメージはさらに別
これらが一つの棚に並んでいる。
全部理解して選ぼうとすると、
だいたい途中で立ち尽くす。
😏 私
つまり私は、
説明書が存在しない家電を前に
真面目に説明書を探していたわけだ。
純米酒という「分かりやすい誤解」
😏 私
とはいえ、
多くの人が清酒と聞いて思い浮かべるのは、
たぶん純米酒だと思う。
米だけ。
余計なものが入っていない。
なんとなく安心。
💬 ランディ君
その感覚自体は、消費者目線として合理的です
😏 私
そう。
純米酒が良いとか悪いとかではない。
伝わりやすい物差しとして、
純米酒はちゃんと機能している。
特に贈答では、
「説明しなくて済む」という強さがある。
💬 ランディ君
ただし
それは清酒全体を理解した結果ではなく
分かりやすさを優先した選択です
😏 私
つまり、
使える誤解というやつだ。
だから先に「条件」を決める
💬 ランディ君
清酒選びで重要なのは
酒の中身を当てることではありません
飲む(使う)条件を先に固定することです
😏 私
なるほど。
犯人探しじゃなくて、
避難経路を決める。
ここからは、
シーン別に「ここだけ見れば十分」
「これは見なくていい」
をはっきりさせる。
シーン別・最低限の選び方(実践)
家で一人で飲むとき
😏 私
一人酒は、最も正直だ。
💬 ランディ君
ここだけ見れば十分
・容量(飲み切れるか)
・アルコール分
見なくていい
・純米かどうか
・特定名称
・細かい製法説明
😏 私
家飲みで大事なのは、
味の正解より、
翌朝の無事だ。
外食(和食店)で頼むとき
😏 私
外では、酒に詳しい顔をしたくなる。
💬 ランディ君
不要です
ここだけ見れば十分
・冷か燗か
・料理に合わせる前提か
見なくていい
・精米歩合
・名称の格
・細かい数字
😏 私
外食の酒は、
料理の脇役くらいがちょうどいい。
贈答用に選ぶとき
😏 私
一番神経を使う場面だ。
💬 ランディ君
ここだけ見れば十分
・価格帯(関係性)
・見た目(ラベル・箱)
・分かりやすさ
見なくていい
・自分の好み
・通好みかどうか
😏 私
ここでは、
純米酒という選択肢は「あり」だと思う。
説明不要で、
相手が安心できる。
💬 ランディ君
はい
贈答では
分かりやすさ=価値
になる場面が多いです
スーパーで迷ったとき
😏 私
立ち止まったら、だいたい負けだ。
💬 ランディ君
ここだけ見れば十分
・価格
・製造年月
見なくていい
・長文のこだわり説明
・物語調の文章
😏 私
棚の前で哲学すると、
だいたい純米信仰が暴走する。
今日は数字で帰ろう。
価格だけで決めざるを得ないとき
😏 私
今日はもう、財布が主役だ。
💬 ランディ君
それで問題ありません
清酒は
価格だけで選んでも成立する酒です
😏 私
制度がそう作っているのだから、
こちらが遠慮する理由はない。
ラベルは「説明書」ではなく「注意書き」
💬 ランディ君
ラベルは
理解させるための文章ではなく
誤解されても責任が限定されるための表示です
😏 私
だから、
読めば分かると思った私が、
少しズレていた。
全部読まなくていい。
誤解してもいい。
条件を決めて、切り捨てればいい。
清酒編まとめ
😏 私
私は清酒を誤解していた。
でもそれは、
私が浅かったからではない。
💬 ランディ君
誤解が起きる前提の制度でした
・定義は広い
・表示は制度寄り
・消費者イメージは別軸
だから、
清酒は
理解して選ぶ酒ではなく
条件を決めて選ぶ酒だった。
8.次の酒、果実酒(ワイン)へ
😏 私
これ、清酒だけの話じゃないですよね。
💬 ランディ君
はい
他の酒類では
さらに分かりやすく同じことが起きています
清酒は、まだ優しい。
次回の果実酒、ワインはもっと露骨だ。
――次回もまた、
私たちは酒を誤解している。
(清酒編・完)
――果実酒・第1話へ続く

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