果実酒(ワイン)・第1話
ワインとは、思っているより「幅を持たされた酒」かもしれない

1 お酒に関するあれこれ

😏
ワインは、ぶどうを潰して発酵させたもの。
水は……入れない。
少なくとも、私の中のワイン像はそうだ。

ところが制度の話を聞くと、
果実酒の原料には、さらりと「水」が登場する。

え、水?
どこで?

💬 ランディ君
果実酒の制度上の整理は、
実はとても単純です。
原料の考え方は、大きく二つに分けられています。

果実酒の原材料は、制度上こう整理されている

💬 ランディ君
一つ目は、
果実酒、または果実と水を原料とするもの

二つ目は、
果実酒、または果実と水に、糖類を加えたものです。

😏
……やっぱり水がいる。
でも、ぶどう酒に水を入れる光景が、どうしても思い浮かばない。

💬 ランディ君
一般的なぶどう果実を使ったワイン製造では、
おっしゃる通り、水を加えることは通常ありません。

😏
じゃあ、この「水」はどこから来たんだ。

水は「薄めるため」ではなく「戻すため」に想定されている

💬 ランディ君
ここで想定されている水は、
果実そのものではなく、
濃縮果汁を原料とする場合です。

😏
ああ、なるほど。

💬 ランディ君
濃縮された果汁は、
そのままでは通常の果汁とは言えません。
そこで、水を加えて、
一般的な果汁と同程度の状態に戻す

この工程を含めて、
制度上は「果実と水」という整理になっています。

😏
水で薄める、というより、
元に戻す、か。

💬 ランディ君
そう理解するのが近いと思います。

製造途中や完成後に「何かを足す」余地も、制度には残っている

😏
果実酒は、果実だけで完結する酒。
そう思っていたけれど、
制度はもう少し柔らかい。

💬 ランディ君
出来上がった果実酒に、
糖類やアルコールを加えることも、
一定の条件のもとで認められています。

😏
完成後でも?

💬 ランディ君
はい。
これは、発泡性の製法など、
伝統的な工程を想定した幅です。

一般的なワイン製造で
常に使われるものではありませんが、
制度上は排除されていません。

😏
制度は、
「現場でよく使われるか」より、
「あり得る工程か」を見るわけだ。

果実酒は、ぶどうだけを指す言葉ではない

😏
果実酒、と聞くと、
どうしてもワイン=ぶどう酒を思い浮かべる。

💬 ランディ君
最も流通量が多く、
スーパーの棚の大半を占めるのは、
確かにぶどうを原料とした果実酒です。

😏
棚の景色が、
そのまま定義だと思っていた。

💬 ランディ君
しかし制度上は、
果実は果物全般を指します。
ぶどう以外の果実を使った酒も、
同じ果実酒の枠に含まれます。

😏
ワインらしいかどうか、は関係ない。

💬 ランディ君
はい。
制度は、
原料と製造の輪郭だけを定めています。

定義はシンプルで、少し広めに置かれている

😏
こうして整理してみると、
果実酒の定義は、
思っていたよりずっと簡潔だ。

💬 ランディ君
制度上は、
「ここまでを果実酒として扱う」
という線を引いているだけです。
その中身の意味づけまでは、踏み込みません。

😏
水がある理由も、
糖が入り得る理由も、
制度としてはちゃんと置き場所がある。

ただ、それが
私たちのイメージと同じかどうかは、
別の話なんだな。

💬 ランディ君
その違和感こそが、
次の話題につながります。

😏
さて、
この「思ったより広い」定義が、
次にどんな混乱を生むのか。

鍵になるのは、
原料としての「糖」。

その話は、次回にしよう。

→果実酒(ワイン)・第2話「酒類業組合法 × 食品表示法」に続く

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