JL728便 バンコク→関空 搭乗記 バンコク(スワンナプーム)空港編

4 The Art Of Useless Stories(読んでもためにならない話)

—— 何も得られないが、何かを失った気はする ——

深夜1時10分発、健全さが置き去りにされる帰国便

😏
帰りの便はJAL728便。
立派なFSC(フルサービスキャリア)である。
出発は深夜1時10分。
この時点で「健全な帰国」などという概念は、すでに置き去りにされている。

💬 ランディ君
深夜便は、時間資源の効率化という観点では合理的です。
日中を最大限活用し、移動時間を睡眠時間に変換する——
理論上は、非常に優れた設計です。

😏
理論上は、な。
現実には、寝る前に酒を飲み、寝ながら酒を飲み、起きたら時差に殴られる。
それを「効率」と呼ぶのは、AIだけだ。

最後の晩餐と、値引きという救済

😏
バンコクでの最後の晩餐は18時頃。
ちゃんとした食事を摂ったあと、なぜか20時にスーパーへ向かう。
理由は簡単だ。
「夜食」という名の保険をかけるためである。

💬 ランディ君
それは行動経済学的に合理的です。
将来の空腹という不確実性リスクに対し、
低価格な炭水化物でヘッジをかける——
非常に人間的ですが、正しい判断です。

😏
正しい判断の結果が、
値引きされた焼きそばとチャーハン、各30B。
すでに温度も魂も下がっているが、価格だけは正直だった。

スワンナプーム空港という名の「現実」

😏
22時前、電車でスワンナプーム空港に到着。
巨大で、無機質で、妙に明るい。
4階が国際線出発ロビー、3階が飲食店街。
ここまでは親切だ。

💬 ランディ君
ゾーニングが明確なのは、
大量輸送拠点として非常に優れた設計です。
人の流れを階層で分断することで、混雑を制御しています。

😏
その結果、財布の中身も分断された。

チェックインと、身軽さの代償

😏
オンラインチェックインは事前に完了済み。
座席は最終列、通路側。
人間関係も人生も、常に端っこを選ぶタイプだ。

💬 ランディ君
最後列通路側は、
トイレへのアクセス性と心理的自由度が高い座席です。
一方でリクライニング制限という欠点もありますが、
それを選択したあなたの人生観は一貫しています。

😏
余計な分析をしなくてよろしい。

😏
帰りは荷物を預けるため、チェックインカウンターへ。
当然、重さなど測られない。
だが、機内持ち込み用のコロコロが祟り、
スーツケースはパンパンだが、以外に荷物は入らなかった。

💬 ランディ君
それは「物理的余白」と「心理的余白」の非対称性です。
空間はあっても、欲望が枯渇している状態と言えます。

😏
欲望は枯渇していない。
金が枯渇しているだけだ。

空港物価という異世界

😏
身軽になった私は、3階の飲食店街へ。
そこで目にしたのは、高さではない。
価格だ。

💬 ランディ君
現在の為替は、1B≒5円。
円安とバーツ高の複合効果が、
消費者心理に強烈な違和感を生みます。

😏
ファストフード的な店が多いが
市内のショッピングセンターの同様な店で200Bの料理が、500B。
100Bの缶ビールが、300B以上。
円安もあるのだろうが、スワンナプーム空港は成田空港より確実に高い。

💬 ランディ君
空港価格は、
「代替不可能性」に基づくプレミアム設定です。
あなたには、もう市内へ戻る選択肢がありません。

😏
戻れるものなら戻ってみろ、という顔をしている。

なぜか割安なもの

😏
コンビニも覗いてみる、セブンイレブンだ。
弁当は市内100B → 空港300B。
だが、缶ビールは50B → 100B。
なぜか、缶ビールの割高感が低い。

💬 ランディ君
アルコールは回転率が高く、
購買意思決定が早いため、
価格弾力性が低いと判断されている可能性があります。

😏
つまり、
「どうせ買うだろ」と思われているわけだな。

💬 ランディ君
統計的には、その通りです。

😏
だが安心しろ。
数時間後には、飲み放題だ。
ここで買うほど、私は浅くない。

焼きそばと充電と、人生

😏
ロビーには充電スポットが無数にある。
私はその近くのベンチを確保し、
スマホを充電しながら、焼きそばを食べる。

💬 ランディ君
エネルギー補給と情報端末の同時充電。
非常に効率的な行動です。

😏
スマホも私も、小腹を満たした。
満たされたのは、それだけだ。

保安検査という文化差

😏
保安検査場は、出発ロビーの端からエスカレーターで5階。
なぜ5階なのかは、誰も教えてくれない。

💬 ランディ君
立体動線は、
セキュリティ心理を高める効果があります。

😏
日本では金属類は全部トレーへ。
だがここでは、全部バッグに入れろと言われる。

💬 ランディ君
盗難リスクとオペレーション効率を考慮した設計でしょう。
合理的です。

😏
合理的だが、
信用されていない気分にはなる。

免税という名の罠

😏
検査後、なぜかエスカレータでまた4階へ。
不思議なつくりだ。
出発ゲートはロビーの裏側。
免税店が並ぶ。

💬 ランディ君
免税は、税が免除されているだけで、
価格が安いとは限りません。

😏
知っている。
だが、市内より高い免税品を見ると、
人は少し悲しくなる。

空港トイレの謎

😏
途中でトイレに寄る。
なぜか店の裏側にある。

💬 ランディ君
動線設計上、
購買エリアから切り離されている可能性があります。

😏
バンコク市内のデパートは、日本並みに綺麗なことに驚いたが、
空港のトイレは「普通の空港トイレ」なのも謎だ。

💬 ランディ君
期待値の差が、評価を下げています。
また、デパートのトイレと比べ利用者数が圧倒的に違います。

😏
世界一清潔なトイレが好きな日本人としては、残念だが、
それにしてもAIは、夢がないな。

出発ゲート、そして予告

😏
出発40分前、JL728便のゲートへ。
ここまで来ると、
もう何も買わないし、何も期待しない。

💬 ランディ君
ですが、
FSCであるJALの本領は、
ここから発揮されます。

😏
ああ、分かっている。
機内だな。

💬 ランディ君
はい。
そして、あなたは——
おそらく飲みます。

😏
ああ。
帰りの便では、飲む。
理屈も効率も忘れて、飲む。
行の便が禁酒なのだから、なおさらだ。

💬 ランディ君
それでは次回、
「JAL FSCのサービスとは何か」を、
アルコール摂取後の主観で検証します。

😏
検証という名の、
ただの宴会だ。

つづく|阿呆トラベル・JL728便 機内編
—— JAL FSCの神髄と、機内呑み助のマナーについて ——

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