今度はSEIKO教徒に洗脳された私ですが、やはり異国の宗教よりも国内産の方がしっくりきます。
興味が出ると、調べる事も苦にならず、むしろ良い気分転換になります。
GRAND SEIKO(GS)について調べると、なるほどSEIKO技術陣の匠を極めた逸品です!
しかも、匠の技が内に内に向かうため、技術の粋が全く目立たないという特徴があります。
当に日本お得意のプロダクトアウト(product-out)の結晶です。
次第にGSにのめり込んだ私ですが、購入に躊躇する点がありました。
GSの時計は駆動方式が3種類あります。
クオーツ、機械式、スプリングドライブ(価格帯順)です。
300,000円弱のクオーツから100万円超の機械式やスプリングドライブまであるのですが、ロレックスと比べるとはるかに低価格帯です。
どれを買うか非常に迷うのが実情です。
で、先のSEIKO教徒に聞いたところ、彼はしめしめといった顔でこう説きました。
流石に我が同業者、説明は以下の通り合理的です。
・GSはロレックスなどと比べると資産価値は低いので、GSで儲けようと思ってはいけない。
・GSのメンテナンス期間は機械式と比べクオーツとスプリングドライブは短いとされるが、短いと言っても50年位はメンテされるはずなので、今買えば一生使う事が出来る。
・GSはどの駆動方式でもデザインが似ているため、目の前30㎝で見なければ駆動方式の違いは判らない。(スプリングドライブは文字盤にバッテリー計があるが、それはスプリングドライブを知っている極極わずかな人しか気づかない)
・GSのデザインは地味で、同じSEIKOの汎用帯の時計とデザインが似ているため、GSのロゴでしか区別がつかない。
・しかもGSのロゴは王冠やオメガのマークと比べ知名度が低いので、飲み屋のオネーサンからは絶対に「その時計GS?スゴーイ!」とちやほやされない。
・時計本来の機能である時間の正確さや誤差の少なさは、GSが圧倒的である。
結論としては、GSは付けてる本人しかその価値はわからないので、普段使いの試しに1本は価格帯の安いクオーツで十分
しかも、3~4年落ちの中古を買うと半額位で帰るとのご神託もありました。
確かに表木綿裏羽二重的なGSは見ただけでその価値をわかってもらう事はまず不可能、解説してもわかってもらえるかは不明です。
つまり、価値が判るのは本人だけ、見栄を張る時計とは対極に位置するので、高額なGSも自己満足の世界で完結します。
しかしながら、見てくれはもちろん、時計としての性能は値段に関わらず同一。
最初の一本はそんなに高い時計でなくても構わないのは合点がいきます。(最低でも300,000円位はしますが)
しかし、中古で良いというのは納得できません。
どうせ買うなら新品が欲しい。
そんな、疑問にもSEIKO教徒は明確に答えます。
腕時計は新品でも買った時点で中古品です。
品質についても高級時計のユーザーは基本時計を乱暴に扱わないので、中古品でもそれほど品質は劣化しません。
中古の外国の時計に個体差があるのは、10年落ちなどが普通に存在するから。
しかし、中古市場での資産価値が低いGSは古くても5年落ちです。
何と言っても、世界に誇る技術のSEIKO、外見の傷は別にして5年程度で性能が劣化するなど絶対あり得ません。
特にクオーツは新品と5年落ちで性能的な差は絶対に生じない!
と力説します。
確かに、中古時計市場は外国製高級時計の資産価値により信用度も高まってきているようなので、試しに中古のGSも候補に挙げる事にしました。
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