結婚式はなぜ小さくなったのか?(披露宴ビジネスの収益構造の変化)

2 経営を取り巻くお金の話


十数年ぶりの結婚式で感じた変化

😏
先日、親族の結婚式に出席した。
実に十数年ぶりである。

友人たちから、最近の結婚式は昔と違うと言われていた。
だが結婚式は結婚式だ。
多少の演出が変わる程度だろうと思っていた。

ところが、会場に着いてから私は軽く驚いた。

💬 ランディ君
どのあたりが違いましたか。

😏
まず親族紹介だ。
昔は整列して順番に紹介された記憶がある。

今回は壁際の椅子に座った順に名前を言うだけ。
実にあっさりしていた。

💬 ランディ君
効率的ですね。

😏
効率的と言えばその通りだ。
だが私は、拍子抜けした。
親族紹介というのは、もう少し厳かな儀式だと思っていたからだ。


結婚式の進行は驚くほど速い

💬 ランディ君
式の進行はどうでしたか。

😏
とにかく速い。
驚くほど速い。

記念撮影も、昔よりはるかに短時間だった。

💬 ランディ君
それはデジタルカメラの影響ですね。

フィルム時代は、撮影枚数、現像コストが制約でした。
今は何枚でも撮れます。

😏
なるほど。
だから撮影に妙な緊張感がないのか。
昔は一枚の写真に、妙な重みがあった気がする。


教会式もかなり変わっている

😏
その後、教会風の式場に移動した。
神父役の外国人が登場した。

この人物が妙に陽気で、日本語と英語を混ぜながら式を進める。

💬 ランディ君
最近の結婚式ではよくある演出です。

😏
昔はキリスト教徒でもないのに、事前講習を受けたりしたものだ。
今はそんな様子もない。
簡単に言うと、座っているだけ。神父の指示で拍手するのが仕事だ。

💬 ランディ君
簡略化されていますね。

😏
さらに驚いたのは、讃美歌がなかったことだ。

💬 ランディ君
代わりにプロの歌手が歌うケースが増えています。

😏
なるほど。
参列者が歌うより、確かに上手い。
この点については、合理化を歓迎したい。


披露宴はさらにコンパクト

😏
式が終わると、披露宴である。

出席者は約50人。
昔の披露宴よりかなり少ない。

💬 ランディ君
それは平均的な人数です。
ゼクシィ結婚トレンド調査によると
平均招待人数は約49人です。

出典
https://souken.zexy.net/data/trend2023/

😏
そうなのか。
今回の披露宴は、時代の標準だったわけだ。

💬 ランディ君
2000年前後は約80人でした。
かなり減っています。


スピーチがほとんどない

😏
さらに驚いたことがある。
スピーチがほとんどない。

💬 ランディ君
どの程度でしたか。

😏
本格的なスピーチは、上司の挨拶と乾杯のみ
以上である。

💬 ランディ君
非常にシンプルですね。

😏
昔の披露宴は違った。
両方の職場の上司の祝辞、友人スピーチ、余興。
とにかく盛りだくさんだった。


私にとっては快適な披露宴

💬 ランディ君
今回はどう感じましたか。

😏 私
実に快適だった。
余興を見るふりをする必要もない。
スピーチを聞いたふりも不要だ。
当然、グラスや箸を置いて拍手をする必要もないので、食事に専念できる。

💬 ランディ君
つまり参加者の負担が減ったわけですね。

😏
その通り。
料理をゆっくり食べる。ワインを飲む。
それだけでよい。


結婚式市場は縮小している

💬 ランディ君
背景には市場縮小があります。
日本の婚姻件数は減っています。
1970年代は年間約100万組だったものが、2022年は約50万組
出典
厚生労働省 人口動態統計
https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/81-1.html

😏
半分か。
それは結婚式場も戦略を変えざるを得ない。


結婚式は装置産業

😏
考えてみると、結婚式は装置産業だ。
チャペル、宴会場、キッチン。
設備を回さなければ利益は出ない。

💬 ランディ君
その通りです。
そのため現在は、少人数、回転率向上、という戦略が増えています。

😏
つまり一回で稼ぐより、回数で稼ぐわけだ。
経営としては、なかなか賢い。


新郎新婦中心のイベントへ

💬 ランディ君
もう一つの変化があります。
結婚式の主役が明確になりました。

😏
主役は昔から新郎新婦だろう。

💬 ランディ君
建前ではそうでした。
しかし実際は違いました。
昔は親、上司、親族の満足も重要でした。

😏
なるほど。
昭和の披露宴は、全員満足型イベントだったわけだ。

💬 ランディ君
現在は新郎新婦中心です。

😏
だからシンプルなのか。
新郎新婦が満足すれば、式は成功する。
結果的に参加者は放って置かれるが、逆に疲れない。
しかも、放って置いても、ご祝儀はちゃんと払う。

💬 ランディ君
新郎新婦中心でも、スポンサーの満足度は下がらないですね。

😏
決め手は、美味しい料理と酒だよ。


まとめ

・日本の婚姻件数は1970年代の約100万組から現在は約50万組へ減少
・披露宴の平均招待人数は約80人から約49人へ縮小
・職場関係の招待が減り、友人中心の式に変化
・結婚式場は少人数高回転型のビジネスへ移行
・結果として参加者の負担も減り満足度が上がる傾向がある


締めくくり

😏
今回の披露宴は、実に楽だった。
料理も酒もゆっくり楽しめた。
昔の披露宴は、なぜあんなに忙しかったのだろう。

💬 ランディ君
全員満足を目指していたからです。
親族、上司、友人。
それぞれの役割がありました。

😏
確かにそうだ。
そしてみんな疲れ果てる。
余興の練習に付き合った記憶まで蘇ってきた。

💬 ランディ君
現在はターゲットを絞っています。
新郎新婦の満足が最優先です。

😏
なるほど。
経営でも同じだ。
多様化の時代、全ての利害関係者をターゲットにすると、結果的に個々の満足度は低くなる。
客を絞ると、売り上げ規模は減るが、サービスは良くなり、ファンが増える。

💬 ランディ君
結果としてメインターゲットの満足度は上がり、サブの参加者も楽になります。

😏
つまり披露宴とは、マーケティングの進化だったのか。
そう考えると、あのワインが美味しかった理由も少し理解できる気がする。

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