その物件は、
幹線沿いの、
ちょっとバブルな外観のマンションです。
100世帯以上あるらしい。
徒歩10以内に
スーパー、商店街、地下鉄駅と
申し分ない立地です。
これまで内見した物件は
住宅地や、幹線から1本入った場所にあったため
老後は買い物に便利な、賑やかな町が良いです。
と、言うか、疲れ切った私は
これまで内見した物件は
このマンションを引き立てる為の
桜ではなかろうか?
と担当者に疑惑を持ち出しました。
年を取ると、疑り深くなってしまう。
築50年過ぎのマンションは
数年前に大規模修繕工事を行ったためか
外観も古さを感じない、まさに化粧をした50代といった佇まい。
1階は耐震工事が終了したばかりのため、
雑多な感がありますが
2階以上は清潔で、廊下に私物はありません。
掲示板の内容も、
今までの中で1番充実しています。
「このマンションの管理組合は非常にしっかりしているので、メンテナンスには問題はありません」
と上司は、相変わらず笑顔で説明します。
しかし、疑念の塊となった私は
直ぐに問題点を見つけました!
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