前回、老後の生活設計の計算上、家は資産ではないとしました。
資産価値がないという事ではないのですが、老後の生活費にはならないという事です。
いやいや、せっかく手に入れたマイホームの資産価値がゼロなわけはない!
と思う方もいると思いますが、その際は、なるべく評価額を低くしてB/Sに載せた方が良いですね。
これから日本の人口は減っていきます。
そうなると、比例して世帯数も減り、住宅需要も減りますから。
備忘録として1円評価というのありですが、せっかく買ったマイホームの評価が1円では悲しすぎるので、ここはスッパリB/Sに載せない方が良いと思います(いわゆる簿外資産とします)
気を取り直して、次に右側の負債です。
もう、これはローンの800万円しかないですね。
日本の経済の強靭なところは、給与所得者の借金の少なさですから
一般家庭では、住宅ローン以外に借金はほとんどないはずです。
もしあったとしたら、それが日常の生活費の借金なら、こんな文章を読む暇はないはずです。
Aさんもマンションのローン残高が800万円。
奥さんのパート代、年100万円を充てると60歳までには完済できます。
という事で、Aさんの家は今年の4月1日時点で資産が1,000万、負債が800万ですので、正味の財産は200万円という事になります。
・・・家が資産じゃないのに、ローンが負債なのはおかしい?
家は生活費のプラス要因ではありませんが、ローンは生活費のマイナス要因ですから負債という訳です。
これまで、一生懸命働いてきたのに、財産が200万円というのは悲しいですか?
いやいや、子供が2人いて、しかも受験期となればこんなもんでしょう。
しかもこれは、老後の生活設計の計算ですからそんなに心配する事はありません。
それでは次回は損益計算書(P/L)の計算です。
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