前回、サンプルで家の純資産を計算したら200万円という結果が出ました。
実際計算しても、その位になると思います。
で、その最大の原因が住宅ローンです。
このことは覚えておいて損はない・・・というより必ず覚えておくべきです。
さて、損益計算書(P/L)ですが、これは収入から費用を引いて年間の赤黒を判断するもので、結果の集計です。
しかし、老後の生活設計は将来の計算、P/Lはしっくりきません。
そこで、家計のP/Lは未来の計算をします。
幸か不幸かサラリーマンは将来の収入が予想できます。
また支出も、イレギュラーなもの以外は予想できます。
なので、去年1年間の収支計算など後回しにして、未来の収支計算を行いましょう。
さて、未来の収支を計算するのですから、目標金額、当然プラスの金額が必要です。
いくらにしましょう?
まぁ人それぞれでしょうが、ここは以前流行した老後2,000万円問題から、年金受給年齢65歳で純資産2,000万円としましょう。
そうしたら、後は簡単です。
現時点で純資産200万円という事は、毎年の収支はマイナスではなかったという事です。
今後も同じ様な生活スタイルで行けば、貯金は増えなくても赤字にはなりません。
で8年後には給与体系が変化しようが65歳定年制になっているでしょう。
そうでなくても嘱託で65歳までは働けそうです。
何より、退職金が入ります。
退職金はいくらでしょう?
何々、約2,000万円!
そうすると、今後も年単位で赤字を出さずに生活し、退職金を丸々老後資金に回せば、問題解決です!
イヤーめでたしめでたし!
意外と簡単に解決しました。
いやいや、それでは本当に2,000万円しか残らない・・・
もう少し、老後資金に余裕を持ちたいな~
と、だんだん欲が出てきました。
しかし、心配無用!
ここで、最初の住宅ローンを思い出しましょう。
これまでのP/L・・・年間収支は毎年100万円住宅ローンを返すことが織り込み済です。
今後も毎年100万円づつ返済を続けていけば、60歳でローン完済!
退職金に手を付けなくて済みます。
するとB/Sは毎年100万円ずつ負債が減るので、60歳では負債0、
資産は今と変わらなくても1,000万円残ります。
で、60~65歳まで給与が減って貯蓄が出来なくても、ローン返済の100万円が生活資金に上乗せされます。
下の子供も大学を卒業するので教育資金もかかりません。
貯蓄は出来なくとも持ち出しさえなければ、65歳で3,000万円の老後資金を調達できるのです!
家庭のP/Lで金額が変動せずに確実に費用として掛かるのが、住宅ローンと教育資金です。
教育資金はいざとなれば奨学金がありますが、住宅ローンはそうはいきません。
住宅ローンをどうするかが、家計のP/Lの重要なところです。
コメント