◎ロシアのウクライナ侵攻に反対する「戦争反対」デモに意味はあるのか?1/2

社会(society)

今、欧米ではロシアのウクライナ侵攻に反対する「戦争反対」デモが数多く実施されています。
ロシア国内でも実施されてましたが、現在はそのような行為は厳しく取り締まられており、報道規制もされているので、現状は不明です。

で、日本国内でも同様のデモや集会が行われ、私も週末に新宿で集会を目撃したのですが、意外と若い人が多い印象がありました。

しかし、各地で行われている「戦争反対」デモによりロシアのウクライナ侵攻は止まるのでしょうか?

私は、いくら世界中で戦争反対デモを行っても、ウクライナ戦争は解決しない、と考えます。
ただし、戦争反対デモを行うことに意味は有ります。

今、ウクライナで戦争を行っているのはロシア政府です。
戦争はお金と人命が消費されるので、一旦始めたら必ず勝たなければなりません。
停戦するにしても絶対に有利な条件を勝ち取る必要が有ります。
負けることは、自らの権力基盤を失う事になり、それは自身の死に直結するので、絶対に負けることは出来ないのです。

そんな状況のロシア政府なので、各国の即時停戦の提案に対しロシアはウクライナの降伏が条件と主張し即時停戦を受け入れません。
なので現状、国外でいくらデモをしても何の影響も与えないでしょう。

ただし、当事国内でのデモは別です。東ヨーロッパではデモにより政権交代を果たした国がいくつかあります。
ただしそのためには、市民の支持を受けた数十万人規模のデモが必要であることは、これまでの歴史が証明してます。
つまり、政府側がデモを制御できない規模です。
そこで、政府はそうなる可能性があると見た場合、小さな芽の段階で弾圧します。
ミャンマーのように。

ロシアのデモはミャンマーの様に軍隊が抑え込むのではなく、まだ警察レベルです。
これは、デモの規模がまだ小さく、市民の支持を受けていない事を意味しますが、今後、拡大の危険性があるのでしょうか?ロシア政府は法律による規制を始めました。

一方、市民の支持を得ていない特定の人によるデモの場合、政府は無害なので放っておきます。

数年前の安倍内閣時代、国会で集団的自衛権が議論された時、国会周辺で「大規模なデモ」が連日行われ、野党議員がデモ隊と一緒に気勢を上げていたことがありました。
新聞は「国民の怒り!」と題し一面に写真入りで取り上げ、報道番組では「国民の大規模な反対集会」の中継が行われました。
私はたまたま近くを通ったため、そのデモを見に行ったことがあったのですが、100人に満たない非常にこじんまりとしたデモで、警官が数名見守っているだけでした。
私はその時、この程度のデモをあれだけ大きく見せる報道の演出に感心した次第です。

国民の支持を得ていないそのデモは、全く影響力持たなかったため「連日」実施されましたが、法案には何の影響も与えませんでした。

結局、今行われている戦争反対デモもウクライナ紛争を止める力が無いというのが、私の考えです。

仮に、ウクライナを助けるため日本は対戦車砲などの武器をウクライナに提供せよ!というデモが数万人規模で起こった場合、国もデモに対して何らかの対応をすると思いますが、賢い日本人はそんな意味の無いデモは決してしません。

社会(society)
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