米の価格を安定させる一番手っ取り早い方法は、関税ゼロの輸入米(ミニマムアクセス米)の用途に食用米を認めることです。
ミニマムアクセス米は現在年間77万トン輸入されてますが、食用米を保護するため、用途は菓子や工業製品の原料、家畜の飼料に制限されています。
それを、食用米に転用すれば、多分米高騰は収まると思いますが、従来の使用先が原料不足となります。
かと言って、輸入枠を増やすと、たとえ臨時であっても、外圧等により減らすことは難しいでしょう。
ただ、古古古米を食べている消費者が、カリフォルニア産の新米を食べたら、どっちのニーズが高まるでしょうか?
少なくとも、米の生産者とJAには大きな打撃となるでしょう。
ところが、関税がゼロになった場合の輸入米はいくらになるのか、だれも教えてくれないので、ざっくり計算してみました。
先日イオンで輸入カリフォルニア米が5㎏4,000円台なら同水準で売れると販売を始めました。
米の国際価格は令和6年11月で529ドル/トンなので、1ドル=145円で計算すると、76,705円/トン、383円/5㎏です。
コメの関税は341%なので、国際価格を輸入価格に置き換えると、1,306円/5kgとなり、関税は923円です。
なので、関税ゼロで緊急輸入すると単純計算で4,000ー923=3,077円/5㎏で小売りすることができます。
大量輸入で流通コストはもっと下がると思うのですが、果たして国産米は太刀打ちできるでしょうか?
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