米は特殊な加工食品?暇なコンサルが分析する(流通のブラックボックス)

社会(society)

こう、考えてみると、米は結構特殊な農産物、いや加工食品です。

一般の農産物は、収穫してから消費者に届くまでのリードタイムが非常に短いです。

朝採れ野菜が翌日の夕食の食卓に並ぶ、リードタイム48時間以内などザラにあります。

理由は当然鮮度です。

対して、米は保存食品に考えがちですが、それは玄米の話
精米すると、徐々に劣化します。
それ以前に、1ヵ月常温保存すると虫が湧きます。
なので、保存は冷蔵庫となりますが、かさばるので買い置きは出来ません。

私の米の年間消費量は45㎏なので、月に3.75㎏です
4人家族なら15㎏、10日毎に白米を5㎏買う必要があります。

対して、米は通常秋に1年分を収穫します。
それを、1年かけて消費します。

と、なると、誰かが米を保管して、精米する必要がありますが、これが農家であり、JAであり、流通業者なのです。

当然保管にはコストがかかり、時期を見て売る投機性も備わります。
更に精米することにより、米は加工食品の性格を帯び、生産価格が反映しずらくなります。

生果のミカンは生産価格が反映されますが、ミカンの缶詰には反映されないのと同じです。

これが、米の流通ルートの特殊性だと思います。

一般の農産物は、流通期間が短く、加工工程がないため、小売価格を左右するのはほとんど生産コストで、流通コストは実態価格がオンされます。

米だけが、流通コストが小売価格に影響を与えています。
しかも、コストの実態はブラックボックスの中です。

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