彷徨えるコンサルです。
新NISAが始まってeMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)は絶好調です。
ネット上でも、新NISAはオルカン一択!
複利効果を最大にするため、枠全部をなるべく早くオルカンで埋めましょう!
などと言った、投資の三原則
長期、積立、分散
を無視した意見が、専門家からも出ています。
確かにeMAXIS Slimのオルカンは、同じS&P500とリーターンでわずかに下回るのみで、良い勝負をしてます。
・・・アメリカ以外の株が足を引っ張っているのでしょう(笑)
で、実際のリターンの内容はどうなのか調べてみることにしました。
私が口座を持つ、楽天証券でeMAXIS Slim オルカンの運用成績を調べると、
確かに良いです。
で、色々見ていくうちに「月次レポート」(作成基準日2023年12月29日)なるファイルを発見!
運用実績は2018年10月31日~2023年12月29日で、
2023年12月29日の基準価格は20,899円です。
2018年10月31日の発売価格は10,000円のはずなので
約5年で倍以上の10,899円上昇してます。
で、「基準価格の変動要因寄与度」という項目があり、10,899円の要素が載っています。
内容ですが
国内株式482円
日本を除く先進国株式6,437円
新興国株式323円
為替要因3,742円
その他(おそらく手数料)▲86円
です。
特筆するのは
為替要因3,742円です
ファンド上昇要因の実に34%
日本を除く先進国株式59%に次ぐもので、
足すと93%
オルカンの儲けの1/3は為替差益だったのです!
つまり、ファンド販売時の5年前より約30%、円が対ドルで下落したという事
なるほど、よく見ると
ここ数か月は150円/ドル付近で上下しているからか
過去6カ月の内、4カ月の為替要因は若干マイナスです。
今後の為替の動きはわかりませんが、
日本のゼロ金利が終了し、アメリカの金利が下がると
円高に振れるはずなので、
当然、為替要因はマイナスに振れます。
為替が今の水準で推移しても、為替要因は0
先進国株式がこれまでと同じだけ上がっても、上昇割合は30%鈍くなります。
さあ、5年後
eMAXIS Slim ルカンの基準価格は30,000円を突破するでしょうか?
そんな風に見ると
eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)も、なかなか奥が深いですね!
投資は良く調べて無理せず自己責任で行いましょう。
ちなみに、いくつか他のファンドも為替要因を調べてみましたが、
eMAXIS Slim S&P500をはじめ他のファンドのレポートには為替要因は記載されていませんでした。
もっとも、外国株式系のファンドは似たようなものでしょうね!
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